多文化社会の保健医療を考える会 JUNTOS(ジュントス)

プロフィール

I. 設立

多文化社会の保健医療を考える会JUNTOSは、やまなし国際保健支援ネットワーク(YIHSN)から独立し、外国につながる子どもたちの健康をホリスティックな視点をもって促進するために、20121月に設立されました。

 

“JUNTOS”発足趣旨

WHOUNICEFの合同会議で決議されたアルマ・アタ宣言(1978)に「身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病のない状態や病弱でないことではない。(第1条抜粋)」とあるように、健康とはそもそもホリスティックな視点でとらえられるべきものである。また、同宣言は、「人々の健康に関してとりわけ先進国と発展途上国の間に存在する大きな不公平は国内での不公平と同様に政治的、社会的、経済的に容認できないものである。(第2条抜粋)」として、国内外における健康に関する不公平を排除することを呼び掛けている。健康を守ること、すなわち保健・医療の保障は、基本的な人権の保障にほかならない。

 これらに則り、“JUNTOS”は、外国につながる子どもたちの健康をホリスティックな視点からとらえ、その家族を含め、将来にわたっての健康的な生活を支える一助となることを主たる目的とし、対象者と医療専門職者、保健師、ソーシャルワーカー、教育関係者等をつなぎ、セイフティネットの役割を果たす活動を行う。

 また、活動は、当面は、情報弱者であったり、社会の不条理から、日本において充分な社会福祉の恩恵に浴することのできない、外国につながる人々、外国籍住民全体を主たる対象とする。将来的には、子育てが文化による違いを内包しながらも、それ自体は普遍的な行為であることを考慮すると、日本語、日本文化を含む多言語、多文化の中での子育てが、等しくできることを理想として、日本人を含めた多様な住民を活動の対象とすることを願っている。